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あなたは彼女と生きていく覚悟を
恋から愛に変わる瞬間なんてこれからもないと思っていた。

すきとあいしてるの違いは確かにあって、恋は愛を越えられないし、愛は恋に勝てないものだと思った。今もきっとそれは変わらずにそこにあって、愛と称するものが皮を被っているだけで、皮を剥げばもともとの色よりも黒くて浅ましいものが出てくるだけな気がする。

向こうに火がつけば冷めたふりをして、離れようとすれば近づいた。傷つくのは、捨てられる準備もなくゴミ箱に運ばれるのは、あの時だけでよかった。だからいつも準備をする。最悪最低ラインを基準にして、そこから上がれば遠いのて、それよりも下がれば近づいて、いつ終わってもいいような準備をする。遠くの約束をする時は、それは来ないかもしれないと予期をして、休日が近づけば携帯の電源をバイブが振れない設定にした。平日、メールが来るとわざと時間を空けて返してみたり、愛の言葉を交わすのは嘘くさいセックスの途中か、果てた後のピロートークの時を選んだ。同じジュエリーを付けて他者を匂わせてみたり、違う男の話をしてみたり、別れ際は振り返らなかったり、メールを送らないでみたり、なんだりと。

それでも、考えていることは変わらず龍のことで、いろんな妄想を頭の中でしてみたり、愛し合ってみたり最中の愛の言葉が本当の言葉だったり、泣いてみたり、して。

わたし達は、逢うと絶え間なく話しをした。色んな話をした。子供の頃の話。親の話。友達の話。昔の恋人の話。学生時代の話。必ず避けて通る話は絶対に触れないようにしてきた。
それでいいと思った。いずれ終わりゆく運命ならば、笑い合っているだけで、それだけで、後はこの時だけが永遠に、わたしもいつか老いて彼もいつか老いて、終わりゆくその時までもう愛とか恋とかどうでもよくなって、さよならをする時まで笑い合ってお互い支え合って仕事をしていければそれだけで、私は愛人というカテゴリーのままで、それでよかった。それがいいと思った。私はだいちゃんと結婚して、子供を産んで、きっと幸せに好きな人がいたという記憶だけで、心が支えられていける気がしていた。

私はもともとお天道様の下で歩けるような生き方をしてきていないから、そんな陽のもとへ連れていかなくていいんだよ。あのね、きっとね、夫婦って、そういうものなのよ。それが悪いとか良いとかじゃなくて、そんな風だからこそ長く連れ添っていけるのよ。自由にさせてくれているのだって、あなたが好きだからこそ、じゃないかな。彼女が2人を育てて、あなたがお金を稼いで、いずれ子供が巣立って、彼女がなにかの生きがいを見つけて、今度はお互いを見つめ合うようになって。あなたは、自分にはもう父親という像だけで、父親をこなしてくれればいいと思っていると言っていたけれど、夫婦だもの。それが当たり前なのよ。そうして老後を過ごしていくのが普通なんだよ。子供のことで悩んで、一緒に考えて、恋人から夫婦になるってきっとそういうことで、私には出来ないことの一つなんだよ。そうして子供のことを考えているうちに、きっと私の願う恋とか愛とか、どうでもよくなるんじゃないかな。


だからわたし達は間違っているんだよ。あなたはもっと彼女に感謝、すべきなんだと、思う。


わたしとの先なんか考えず、これからも生きていってほしい。


JUGEMテーマ:恋の話
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